夢の中で思い描いた、形のないものに形を与える。

SEQUENCE Furniture Supply

何十年も色褪せることなく大切な家や店舗の一部であることをコンセプトにスタートしたオーダーメイド家具ブランド「SEQUENCE Furniture Supply(シーケンス ファニチャーサプライ、以下シーケンス)」。
より居心地の良い空間を求めて、ターゲットを絞った戦略を掲げ「本当に良い物」を求める層から、絶大な支持を集めている。
そんな、顧客満足度の高いオーダー家具の魅力と、自社にしか作れない製品の特徴などを、引き続き株式会社リペアの取締役・渡會竜也さんに話を伺っていく。

お客様が持つすべての希望を叶えるために。

3児の父としての顔も持つ渡會さんは、現在中学生の長男の勉強机も、「息子がうんと幼い時に作ったもの」だと教えてくれた。

「彼が20歳を過ぎても、デザイン的にも機能的にも使い続けられるようなものです。

もちろん、お客様にもそういったしっかりした物を提供したい」と語ってくれた。

シーケンスの家具は一見して、そのデザインルーツや時代背景などがハッキリとは分からないような印象を受ける。そのことについて渡會さんに聞くと。

 

「それがこだわりなんです。

僕自身や現在6名いるデザイナーにもそれぞれの個性や好きなスタイルは当然あります。

でも、家具をデザインする時には『カメレオンになる』ことが大切なのではないかと思っているんです。

あえて色を打ち出さないというか。

というのも、お客様がどういうものを好んで、何を望んでいるかを理解すること。

それが1番大切なことではないかと思っていて。

だから家との統一感、僕は『連続性』って表現するんですけど、そういったルールとお客様が望む形を無理なくモノに落とし込む。

それを最良の形で叶えることが、僕たちの仕事だと考えているんです。」

 

ただ、設計やインテリアの基礎知識がない人たちが思い描く形やデザインは、現実的に考えた時にどうしても利便性の問題や耐久性の問題などが出てくることも事実。

そんな時にこそ、シーケンスのデザイナーやダイシン工芸の職人たちの出番なのだという。

渡會さんは以前にも「お客様が心の中で思い描いていることを100%叶えたい。無理難題もOK。

そうすることで自分たちの成長にも繋がる」と言っていた。

色々な知識があるからこそ、無色透明になれる。

「先ほど『カメレオンになる』ことが大事だと言いましたが、それは何も自分の個性や好きなものをなくして無個性になって欲しいということではなく、実は全く逆の意味でもあります。

お客様ファーストである為には、自分に専門的な知識やこれまでの経験がないと務まりません。

例えば、テーブル1つとっても、お客様が、『本来ある木目の良さをそのまま活かしたテーブルにしたい』とおっしゃったとします。

すると、具体的にはテーブルの形を作った後で塗料を塗布しますが、その塗料に透明度が高くないと模様としての木目が見えなくなります。

だから、お客様の希望を1つ1つ丁寧にヒアリングした後は、その希望を叶える為に、これまでの知識と経験をフル活用してその期待に応えていかないといけないんです。

その為には自分の得意分野や、誰にも負けないような経験や知識が必要となってきます。」

 

希望を叶える際には、勿論安全性も大事にしないといけない。

毎日使うものだからこそ、安全で安心していただける材料や技術にこだわる。

そして様々な提案ができるように、日々新しい知識を勉強していくことが求められているという。

 

「就業時間中に、デザインで煮詰まったりしたときに、ふらっと近所へ散歩へ行ったり、

時には書店へ出かけたり、そんな社員もいます(笑)。

また、建築・インテリアの資料や書籍購入は会社で負担する福利厚生もあります。

そういうところも大事にすることで働くメンバーの意識も変わっていき、より良い方向に向かうと思うんですよ。

締め付けて、『こうした方が良い』と一方的に指示をするのではなく、メンバー個人個人の個性を尊重して、良いところを伸ばして、苦手な部分は他のメンバーがカバーし合えるような関係性を大事にしています。」

新しいものを作り出す喜び、それを使い続ける幸せ

渡會さんの話す、会社の理念とシーケンスのモノづくり精神はよく似ている。

上辺だけの美しさだけではない、形の無いものを形にする、そのプロセスを大切にするからこそ生まれる「究極の形」。

それは、想像することで、全く新しい価値のあるものが生まれることを教えてくれる。

 

「お客様の幸せや満足をメンバー達が共感して同じように幸せになることが大事だと考えています。

そういう幸せの共通認識をもつことで、結果的にそれが売り上げや次の受注に繋がっていき、関わった人たちの喜びが連鎖していってくれるものだと信じています。

オーダーメイドで家具を作るというのは、それが1人でも、家族と一緒でも、今までにこの世の中に無かったものを新しく作り出すというのは、それだけで1つの物語だと思うし、価値があること思うんです。

その物語を共有して、これからもモノづくりに向き合う気持ちを 大事にしていきたいですね。」

 

SEQUENCE Official HP

SEQUENCE instagram

SEQUENCE 製作フロームービー

株式会社リペア 取締役 兼 総合リフォーム事業部 及び 意匠建築事業部 事業部長

渡會竜也

地元で漁師を経験後、都内のアパレル会社に転職。
店舗運営、ブランド運営を手掛けた経験を元に、2010年リペアに入社。
数多くの店舗出店を行い、総合リフォーム事業長に就任。
現在は住宅、店舗の内装リノベーションを軸にした意匠建築事業長を兼任する。
プライベートでは、3児の父。

® Archives 一覧