都会で暮らす人々に自然体験の感動を!

都心からアクセスが良く、家族連れからソロキャンプまで、初心者から上級者までが満足できる最高のロケーションを兼ね備えた場所。
キャンプサイトから海まで30秒……、そんな夢のような条件のキャンプ場を昨年M&Aし、今年3月にリニューアルオープンしたキャンプ場の経営に至ったその経緯を樋口大貴さんに伺った。

何気ない一言が年月を超えて

「弊社が『THE CAMP BOOK』という野外フェスを始めるよりさらに前、10年くらい前ですかね、幹部陣で経営合宿を行なった時に渡會(現在 株式会社リペア 代表取締役社長)と一緒に、当時の後藤社長(現在 エバースホールディングス代表 後藤紘儀)に『野外フェスがやりたいです! その会場の候補地として、今売りに出しているキャンプ場を買収してください!(笑)』なんて冗談っぽく言っていたんです。お酒の席ということもあり、本音半分冗談半分みたい感じで(笑)。でもその時の事を後藤がずっと覚えていてくれたようで」(樋口さん)

――しかしその当時は具体的なM&Aのイメージはなく、そんな話をしたことも樋口さんは忘れていた……、しかし当時の後藤社長はその約束を覚えており、総合リフォームが軌道に乗ってきてきたことで、今回のM&Aが実現したという。

「以前からの従業員さんもそのまま引き継いでいます。ですので、2名いた社員の方はそのまま残っていただき、今も現場を支えてくれています。それぞれに個性や年齢、色々なことが違う2人ですが、本当に自慢のスタッフ達です」

『CAMPGROUND BREEZE TATEYAMA』は、樋口さん曰く「お客さまに対して惜しみなく労力を使うことが強みで、こんなにたくさんお客さまに話しかけるキャンプ場は他にはない」とのこと。
そんなお客さんとのコミュニケーションの取り方に関しては、スタッフの方々の個性が大きく影響しているという。

従業員は『その会社の財産』

「2名いるうちの1名は、半年間くらいバックパックで世界を旅行していた人で、新婚旅行も奥さんと半年間かけていろんな国に行って、各地でキャンプをしてきたような方なんです。現地の人との触れ合いや自然との共存など身をもって学んできたので、火の起こし方なども熟知していて、初めてキャンプ場にきた初心者の方などに適切な指導ができる頼もしい存在。もう1名は分析が得意で、統計をとって今後の戦略やお客さまの為に今後どういった事をしていくのが良いかを実現していけるタイプで、お子さんとのコミュニケーションの取り方も上手く、それぞれの得意分野でお互いを補えるすごく良いコンビなんですよ」

――それぞれの個性を尊重し、得意分野を活かしながらお互いを尊重しながら関係性を深めていったという樋口さん。
次に、買収前と買収後の現場のキャンプ場についての違いを伺うと。

「他のところを経験したことがないので、比較してお話しすることはできないのですが、自分の体感ではスタッフとも上手くコミュニケーションを取り、順調だなという印象です。元々、買収前のキャンプ場が2021年からの比較的新しい場所で、運営歴が浅かったことなどもありスムーズに運んだのかもしれません。僕自身も昨年の11月から今年の3月までのほとんどをキャンプ場に滞在しながら、現場を見て1つ1つのことを密にコミットできているので、一体感のような感覚も生まれています」

 

良いものは残し、さらに新しい輝きを与える

「また、リニューアルの際には、うちの会社の強みでもあるリフォーム業でデザインや施工などを全て自社で行うことができ、理想的な形を現実にできたと思っています。弊社の『オルガンクラフト』や、『家町装飾』といった事業を活かし、装飾関係の設備を新しくしました。水回りや、ロゴ作理、家族で過ごせる憩いの場所の設置や、ハンモックが吊るせるような大型の木製の建物の建設、道路に面している場所の植栽や装飾。とにかく初心者やお子さんのいる家族に向けて、どれだけこの場所で楽しく時間を過ごせるかを考えながら、色々な設備を工夫していきました」

――「CAMPGROUND BREEZE TATEYAMA」では、目の前がすぐに遠浅の海というロケーションの他に初心者や小さいお子さんと一緒でも安心できる周辺の設備も魅力の1つ。

安心して思い出が作れるあの場所へ

「海は内房で、水面に反射する夕陽が絶景です。夕日と月が沈むのを眺められるのが素晴らしく、しかも東京から車なら90分で来られる『近いけど、いつもとは違う場所』が魅力です。さらに忘れ物をした時や、お子さんが洋服を汚した時にも安心できるポイントとして、目と鼻の先にコンビニがあり、車で5分ほどの位置には『イオン』といった商業施設もあるんです。だから最初から忘れ物をしちゃいけないとか、そういうプレッシャーを感じずに気軽にキャンプを始められるキッカケの場所になれると思います」

なども用意しています。キャンプ場としては高規格な部類かと。道具を揃えたりする前に、一度お試しをしたいという方や、初めての方向けに手ぶらで来て楽しめるようなプランも充実しています。食材なども事前に注文をしていればこちらで用意しますし、基本のセットに追加食材などでカスタマイズも可能です。お刺身の盛り合わせなどのご用意もあり、予約プランもわかりやすく設定しています」

>>後半に続く。

株式会社norosi stand 代表取締役 兼 株式会社リペア 執行役員

樋口 大貴さん -HIGUCHI DAIKI-

樋口 大貴さん -HIGUCHI DAIKI-
高校卒業後、総合商社や運送会社を経て2011年9月に有限会社リペアサービスへ入社。
鶴見店に営業として配属された後、店長として吉祥寺店の新規出店を手掛ける。
その後、エリア統括マネージャー業に従事しながら、プライベートではフェスやキャンプに数多く足を運んでいたことから、2016年5月に新規のイベント事業部を立ち上げる。
2017年6月に野外フェス「THE CAMP BOOK」を初開催。
オーガナイザーとしてイベントのトータルプロデュースを担当。

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