「ひつようとされる人づくり」の実現へ

2004年に前代表取締役である後藤紘儀さん(写真右)が、個人事業主としてスタートさせたリフォーム会社が今年で設立19年目を迎える。「ひつようとされる人づくり」を企業理念として掲げ、リフォーム事業を中心に多岐に渡る事業展開で、現在ではグループ全体の従業員数は100名以上へと成長した。2023年1月より、株式会社リペアの代表取締役が後藤紘儀さんより渡會竜也さん(写真左)へ交代。ここでは、そんな前任・後任の代表取締役であるお二人に今後のリペアについて、話を伺った。

わずか、経験6ヶ月で起業

「以前からリペアの代表権は、渡會君へ渡そうと考えていました。具体的な構想は今から4~5年ほど前で、2022年に彼と相談して、2023年1月からリペアの代表取締役をお任せするカタチになりました。今後、私はエバーホールディングスの代表取締役として、リペアを含むグループ会社全体の成長をサポートしていく立場となり、M&Aや新規事業の参入などをより積極的に展開していく予定です」

と語るのは、リペアの前代表取締役である後藤さん。

10代の頃、専門学校を卒業後、プログラミングの会社へ就職。
その後、知り合いが営んでいる内装工事の会社へ転職。
「社長になりたい」というモチベーションからいち早く業務内容を習得し、なんとわずか6ヶ月の経験を経て独立。周囲を驚かせた。

「当時の私は、とにかく社長になりたかったんです。周りの人たちからも『せめて3年はやらないと』と言われましたが、起業するならなるべく早くと、とりあえず始めてみたのがきっかけ。2004年、実家にある3畳半の部屋に事務所を作って、個人事業主としてリフォーム事業を受注する仕事を開始しました。ひたすら、不動産会社へ飛び込み営業の日々。もちろん人脈やノウハウなんて対してなかったですし、それでも毎日寝る時間を削ってひたすら頑張りました。仕事をしながら、職人さんをはじめ周りの方々から、建設のイロハを教えていただいたような感じです」(後藤さん)

人間力と実行力があるタイプ

一方、新たな代表取締役となった渡會さんは、2010年にリペアへ入社。
漁師やアパレル会社勤務などを経ての転職だったという。

「建設に関してはまったくの素人で入社しました。けれども、デザインして構築していくプロセスや毎回新しい素材や技術に触れることを経験していくうちに『前職のアパレルに似ているな』という感触がありました。建設業界のことを知れば知るほど、仕事が楽しくなり、色々と勉強をしながら仕事を覚えていきました」(渡會さん)

当時、大田区の蒲田店のみで展開していたリペアの営業所。
その後、目黒店、横浜店、吉祥寺店、池袋店と次第に拠点を広げていき事業の拡大に成功。
その多くを渡會さんが担っていた。
2015年には、リノベーションを手掛ける新事業体「オルガンクラフト」を設立、渡會さんが取締役を勤めた。

「私は、数字を見て結果を導くなど物事を分析することを得意とし、それが趣味のように好きなことでもあるんです。渡會君は、人間力と実行力があるタイプ。その結果、多くの社員が渡會くんを慕って、次第についていくようになっています。経営には、人の思いや信念が大切な要素を多く含んでいて、渡會くんにはそれをナチュラルにこなしていく力があります。まさに、私にはない部分をたくさんフォローしてもらいました。これからのリペアには『人間力でみんなを支える、みんなが活躍できる場所を作っていく』そんな経営者がふさわしいと思い、そこで新しい代表取締役は渡會くんが適任だと考えました」(後藤さん)

 

後編へ続く>>

株式会社エバースホールディングス
代表取締役
後藤紘儀 (写真右)
■Profile
2004年、23歳で企業。
2006年、有限会社リペアサービスを設立。
原状回復事業、施工事業などを開展開。
2016年に音楽フェスを中心としたイベント事業を開始、2017年には意匠外装事業、2018年にはスポーツ事業など、異業種へも参入し話題に。
2023年1月にリペアの代表権を渡會氏へ譲渡。

株式会社リペア
代表取締役社長 
渡會竜也 (写真左)
■Profile
地元、山形で漁師を経験した後、都内のアパレル会社へ勤務。
ショップ運営やブランド展開などを経験。
2010年にリペアへ入社。
多くの営業所の出店を手掛け、総合リフォーム事業部部長へ就任。
2017年より、意匠建築事業部部長を兼任した後、2023年1月にリペアの代表取締役へ就任した。

後藤 紘儀 -HIRONORI GOTO- & 渡會 竜也 -TATSUYA WATARAI-

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