また、いつか彼と一緒に働きたい
株式会社CHROMA(クロマ)
技術営業部
吉田直生さん
株式会社CHROMA(クロマ)
代表取締役
上原真一さん
まるで兄弟のような関係性の上原さんと吉田さん。
上原さんと吉田さんが出会ったのは、今から遡ること4年前、2018年のリペア船橋店時代の採用面接だったという。
その日からおよそ3年間、上司と部下という立場を超えてプライベートでも交流を重ね、今回新規立ち上げの会社を作る際に一緒に働くメンバーとして吉田さんを選んだ上原さん。
まずは、その頃の話を伺うと。
上原さん
「吉田君を面接して採用したのも、僕なんです。僕がリペア船橋店の責任者という立場で出会いました。
そこから彼とは3年間ほど、一緒に働きました。そして残念ながらも船橋店は解散。
その後は、配属先は違えど、プライベートでの付き合いは続いていたんです」
吉田さん
「さまざまな要因で、船橋店がなくなってしまった後でも、上原さんとは、一緒に飲みに行ったり、色々相談にのっていただいたり、そんな関係が続きました。
店舗で一緒に働いている時もそうだったんですが、上原さんは仕事とその他のオンオフがしっかりあって、厳しい一面もあるのですが、とても優しくて親身になってくれる。ずっと頼れる存在だったんですよ」
離れても変わらない関係
その後、上原さんは2021年に新潟へ拠点を移し、グループ会社であるダイシン工芸の取締役に就任。
ただ、2人の関係性はそれでも変わることなく続いていたという。
吉田さん
「僕がリペアの違う店舗で働き、上原さんはダイシン工芸の責任者として新潟という離れた土地にはいましたが、それでも変わらず電話などで色々なことを相談していたんです。
そんなときに僕がリペアの仕事の他に新しいことにチャレンジしたいと思っていたタイミングの時に、
ちょうど上原さんから『新規事業の立ち上げを一緒にしないか?』と誘っていただいたんです』
いつかまた上原さんと一緒に仕事がしたいと思っていた吉田さんは、上原さんからの誘いをすぐに引き受けた。
吉田さん
「人生において、新規事業の立ち上げに携われる機会というのはそれほど多くはないと思うんです。
きっと予想しているより大変なことがこれからどんどん起こることはわかっていたんですが、きっとその分楽しさも今までより大きいのではないかと。」
上原さん
「僕は新潟に行き、ダイシン工芸という現場での仕事を続けていくうちに仕事の流入が徐々に流れ込んできたんです。
ですので、最初は何もわからなかった頃より、少しずつではあるけど先に進んでいけているという感覚がありました。
そこで次の課題となる『生産力を拡大する』ということに重点をおかないといけないと思い始めていたんです」
背中を押してくれるトップの存在
そこで、上原さんはエバースホールディングスの代表取締役社長である後藤紘儀さんに新事業の計画や資金調達の相談をしたところ、後藤社長は「やってみろ!」と背中を押してくれたのだという。
やはり風通しが良く、新しいことにチャレンジし続ける社内体制が、ここでも挑戦者である1人の人間の夢を現実へと動かした。
上原さん
「そこで、晴れて自分の思い描いていた『全国の工場とパートナーシップを組んで、ワンストップで現場管理までするシステム』を作ろうと、新会社『CHROMA(クロマ)』を立ち上げることになったんです」
CHROMAはダイシン工芸で得た什器製作の経験と知識をさらにパワーアップさせ、全国にある様々な技術力を持つプロフェッショナル集団である工場を得意分野ごとに振り分け、受注から生産、納品までを一手に担うシステムを構築することを前提に作られた。
上原さん
「メインとなるクライアントさんは設計事務所や一般の住宅を手掛けるリフォーム会社などです。
特殊な加工が必要な什器の設計や受注を受け、それらが作れる工場に依頼します。
工場はそれぞれの得意分野のものを作ることができるし、依頼した側は窓口が1つで効率がよくなるし中間業者がいないのでスムーズに進むというメリットを得ることができます。
そして間に何社もの業者がいないからこそ、値段と時間を削減できるんです」
>>後半では、上原さんと吉田さんが考える『CHROMA』としての課題や、今後の展望などについてお伺いしていく。