常に新しい可能性を探し、チャレンジを

常に新しい試みにチャレンジし続ける部署「家町装飾」を引っ張る存在である梅田穏(やすき)さん。
しかしその佇まいは、どちらかというとリーダーというよりも「身近な存在の近所のお兄さん」のような、親しみやすい雰囲気がある。
世間一般に流行していることを追うような姿勢ではなく、あくまで自分の好きなものを自分のペースで大事にするような、そんな彼の人柄の魅力に惹きつけられた人々と築いてきた歴史や、今後の展望について伺う。

住みたい町の住みたい家に

「今でこそ、外装に価値を見出す企業も徐々に増えてきていますが、僕たちが始めた頃はほとんどその重要性は注目されていなかったんじゃないかな、と思います。
というのも、内装とセットでという考え方は以前からあったようなんですが、最近ではまず外観を変えて、それに合わせて内装も新しくするという、以前では考えにくかった逆バターンのオーダーも入って来るようになってきたんです」

そんなお客さん側の意識の変化が起こったのには、梅田さんをはじめとする「家町装飾」の残した結果が大きく関係としていると言える。

「手掛ける外装の完成イメージをグラフィックで作り、募集ページでその画を見た若いカップルや女性の方から問い合わせに繋がり、施工期間中に契約が決まったこともあります。
それまで空き部屋を数件抱えていたオーナーさんから、外観を変えた途端に契約が決まりすべての空室が埋まったという嬉しい報告を受けたり。
引っ越しをしたい方などがネットで不動産を探すときに、家の外観ってほぼマストで自然に飛び込んできますよね。
他にない素敵な外観なら、中も見たくなります。
見てもらえる母体数が上がれば、必然的に契約につながる件数も増えていくんですよね。
(※)KPIを意識した結果、良い結果が出るようになりました」

(※)KPIとは「Key Performance Indicator」の略で「重要業績評価指標」という意味。
目標を達成する上で、その達成度合いを計測・監視するための指標のこと。
営業部門で使われるKPIでは主に訪問件数や受注件数などがあり、受注件数というKPIが達成できれば、おのずと売り上げや売り上げ件数といった組織の目標を達成できるという意味で使われる。

気持ちに寄り添うことで生まれる受注

外装の差別化をしたことで、家賃を上げてもすぐに契約が埋まった賃貸物件なども多数あり、やはり最初の印象を決める外装は、人が家を選ぶ時の基準として大きな役割をもっていることに改めて気づいたのだという。

「その他には賃貸物件のオーナーさん1人1人の情報を細かく把握することで生まれる受注もあります。
例えば、雨漏りの依頼で訪れた方の話を細かく聞くと、屋根以外の場所ももう30年も修繕していないとか。
そういう時には、足場を組むと、その費用だけで数十万円かかってしまうので、目先の対応だけでなくこの機会に全てをやるメリットもちゃんとお伝えします。
そういった先回りが、結果的にオーナーさんの金銭面や建物の維持にとってがベストな結果になったりするんです」

人と人との繋がりを大切に

本当にその人が求めていることをその人が気づかないでいることも多かったり、リノベーションの知識がなく、適切な方法を知らない年配のオーナーさんも多いので、こちらの専門的な知識を活かし積極的に提案することで、お互いの満足度が上がるような結果に結びつくことも大きな喜びの1つだという。

「オーナーさんは綺麗に住んで欲しいと願っているし、長く安定して住み続けて欲しいと思っています。
だからこそ、そういう良い借主が望むような、例えば宅配ボックスの設置や、防犯性に繋がる照明の計画なども気を使いご提案したり、差別化にあわせて住んでいる人に寄り添った提案を続けていくことが大事なんです。
特に若い女性や家族が住む物件だと、外観の明るさや安全面などが考慮されているかというのは大きなポイントになります」

新しく生まれ変わり、長く愛される家と町

外装工事は、入居者がいる状態でも行える為、内装に比べ特に配慮する点が多々あるのだという。

「外装工事の場合は、先ほどの話の通り、足場を組むことが多くなります。
そうなると、入居者の動線や誘導はもちろん、近隣の方々に洗濯物の配慮や車の移動などをお願いすることも僕たちの仕事になるんです。
内装工事に比べ、むしろ工事前、工事中のそういった安全面や配慮がとても重要だと感じています。
でも工事が終わった時に、オーナーさんとその完成した景色を眺めながら『見違えた』『誰かに自慢したいよ』と言っていただけたり、道ゆく多くの人が振り向いて写メしてたり、入居者から『こんな風になるなんてびっくりしちゃった、すごく良くなった』と声をかけていただくことがあるんです。
そんな時は、やっぱりこの仕事をしていて良かったと自分を褒めたい気持ちになります」

リペア執行役員 家町装飾DIRECTOR

梅田 穏 -YASUKI UMEDA –

テナント施工管理会社にて施工管理経験を経たのち、趣味であった音楽関連の仕事を選択することに。
音楽の幅広い知識を活かし、レコード店(DISK UNION)に勤務。
その後、2011年4月にリペア営業部に入社。
鶴見店の責任者を経て、2017年8月に外装リノベーションを軸とする部署「家町装飾(いえまちそうしょく)」を始動。
前職の経験と知識を活かし、リペアが主催する音楽フェス「THE CAMP BOOK」のアーティストブッキングなども立ち上げ当初から携わってきた影の立役者の1人。
趣味は散歩。

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