挑戦することが当たり前なムード
「リペアの空気感として、新しいことや変化を受け入れることが当たり前というか。
そういう自由な雰囲気があるんです。
初期のメンバーは、僕以外はすでに自分の得意なものやこれまでの経験を活かした活動や部署をやっていて。
そんなわけで僕がこの事業を部署として始めたのは執行役員の中では一番遅かったんですが、何かやらないの?っていう周りのそんな期待めいた雰囲気があって。
どうせなら面白いこと、自分が興味を持って取り組めることをしたいなって思ったんです」
そこで梅田さんは内観をリノベーションする事業は他社でも数多くあるのに、外装に特化したリノベーションの会社が殆どないことに疑問を抱く。
「僕はもともと散歩が好きで、雑誌『散歩の達人』を毎号購入していて、家にバックナンバーが 100冊以上あるような人間でして(笑)。
いつも外を歩いていて思うのは、外観や町並みにすごく心を惹かれるということと、外観でいろんな印象が違ってきてくること。
歩いていて心地よいと思う町並みというのがあって。
そんな町を作るお手伝いをしたいという気持ちが最初にあったんですね」
チャレンジしたい!! その気持ちを大事に
そんな梅田さんが「家町装飾」を始めるにあたって、どんな名前をつけようかと考えていた時に、ふと目に飛び込んできたのは、日本語ロックの草創期を支えた、”はっぴいえんど”の名アルバム『風街ろまん』。
「『風街ろまん』というタイトルを見て「日本語ってやっぱり良いな」と思ったんです。
それで敢えて新しく立ち上げる事業部にも日本語で名前をつけてみようと思って。
家と、そこを包む街全体を装飾できるような事業にしようと思って名づけました。
今でも時々自分で『良い名前だなあ……』としみじみと思うし、とても気に入っています」
そんな梅田さんが「家町装飾」をスタートさせたのは、およそ5年前の2017年8月まで遡る。
何やら梅田さんが新しい事業を始めるらしいと聞いて、一緒にやりたいという人が1名現れた。
社内での部署移動となると、通常は時間を要するものだが、そこはリペアという会社の風通しの良さからなるスムーズさがプラスに働くことに。
「やってみたい!! という意欲に勝るものはないということで、希望を出してくれた人と2名でスタートしました。
その人は元々総合リフォーム事業に従事していたので、僕だけの知識では乗り越えられないことや、相談相手としてもすごく助けられました。
そして徐々にスタッフが増えていき、3年目あたりから各担当を設け、現在の5名体制になったんです。
営業1名、現場監督1名、設計デザイン担当1名、そしてマーケティング担当で現在は育休中でお休みをしている1名の合計5名体制です。」
「今」に満足せず、常に新しい挑戦を!!
しかし、そこで終わらないのがリペア。
常に成長し続けたいという想いと、それに共鳴する会社全体としての雰囲気が加わり……。
「今期から、今までのチームプレイ性を変えてみようとする動きを試しています。
マーケティングを行い、まずは顧客の関心を惹いて、その後交渉や直接の対話によって営業が取ってきた仕事を、オーナーさんと外装デザインの相談をするデザイナー。
その後、実際に施工の管理をする現場監督、という役割を一旦全て1人でやってみようとしています。
ワンストップで最初から最後まで1人の人間が1つの事例に寄り添っていった方が、お客様との距離も近くなるし、何よりそのほうがメンバーの成長に繋がる近道だと考えたからなんです」
町全体を装飾できるような事業を
その結果、分担性の時より1人1人が責任感をより感じるようになり、結果的に売り上げのアップにまで繋がっていったという。
「内装提案との違いでいうと、外装のリノベーションは図面よりもまずはパースのイメージが命なんです。
実際の写真を加工することで、オーナーさんの理想のイメージを具現化しつつ、変わり映えに驚いてもらうことが大事だと考えてます。
現在手がけているのは賃貸物件がほとんどで、年間の工事件数は20棟くらいが平均値です。
その中で大規模なものは年間4、5件ほどになります。
内観のリノベーションを検討される際に、相談していく中でこちらからご提案して生まれる受注もあります」
>>着実に業績を上げていく外装リノベーション事業。
後半では、引き続き「家町装飾」の仕事の内容や、梅田さんの想いなどについて深掘りしていく。