営業職として自分の力を試してみたいという気持ち
実直な話し方と、何かの質問をしたときにも深く考え込んでから的確な言葉を探す姿勢に思わず好感を持ってしまう、田尻さんはそんなふうに自然と人を惹きつける人物だ。
前職ではアミューズメント施設で接客業をしていたという彼は、どんな経緯でリペアに入社し、新規部署である「インサイドセールス部門」を立ち上げようと思ったのか。
まずはそのお話から。
「前職のアミューズメント施設では、休館日なしで24時間営業していたこともあり、休みの日にも何かしらの連絡が入るなど、まともな休みが取れず、体力的にも精神的にも少々しんどくなっていました。
それに結婚を控えていたこともあって、生活リズムが安定した会社への転職を考えていました。
そして転職をするなら若いうちに、応用や機転が養われる営業職に、一度はチャレンジしたいと思っていたんです。」
運命を変える1通のメールが繋いだ出会い
そんな折、田尻さんは登録していた転職サイトから1通のスカウトメールを受け取る。
差出人は株式会社リペア。
それが人生の大きな転機となる出会いになるとは、その時の田尻さんは思いもしなかったはずだ。
「せっかくだから、話を聞いてみようと面接に行ったら、その場に後藤社長も出てきて、人事の方からはその場で『採用』だと言われたんです(笑)。
そんな即決ぶりにビックリはしましたけど、人事の方や後藤社長の熱意のようなものを感じて『この会社で自分の可能性を試してみたい』と自然にそう思えたんですよね。」
「チャレンジしたい!」という想いが後押しをしてくれた
田尻さんはこの面接の後、2014年鶴見店に営業職として入社。
入社後は賃貸物件の原状回復の仕事を中心に業務を覚えていったという。
そして間もなく転機となる出来事が。
社内公募で店長を募集していることを知った田尻さんは、その公募に自ら立候補をしたという。
入社半年で業界未経験だったにも関わらず。
どこにそんな自信があったのか?
「最初は自分の仕事への情熱をアピールできれば良いな、くらいの気持ちだったんです。
入社面接の時に後藤社長から『今は30名程度しかいない会社だけど、必ず近い将来10倍に人を増やして規模を拡大していく』というビジョンを聞いていましたし、300人の中で上の方の立場に行くより、今の30人規模の間にある程度の地位になっていきたいと思っていたこともあって一か八か声を上げてみたんですよね。」
本当に実現したいことは言葉に出して伝える
営業職に就いたからには、自分の成績や役職に拘っていきたいと話す田尻さん。
自らを「上昇志向が強い」とハッキリと自己分析し、それを公言する。
そして言葉だけではなく、そのためには何をすれば良いかを考え、1つ1つの目標設定を確実にこなしていくことに喜びを感じるのだという。
ただ、まさかその店長への立候補が通るとは夢にも思っていなかったよう。
「社内公募では2名の応募があったんです。
そのうちの1人が自分でもう1人も新規立ち上げの別店舗の店長になりました。
まさか入社半年しか経っていない自分がそんな立場を任せて貰えるとは思っていなかったんですが……」
しかし人事は田尻さんのやる気と自ら立候補をした勇気、そして田尻さんのポテンシャルを信じ、新規立ち上げの立川店の店長へ田尻さんを大抜擢したのだった。
>>後編へ続く