企画から運営まで。norosi stand監修の 『アウトドア研修』を解剖。
前編で述べたように、今までは社外とコンタクトを取ることの多かったnorosi standが、社員間の交流が希薄となったコロナ禍の状況を受け、彼らの掲げる『共に学び、共に遊ぼう』というスタイルのもと、社内に目を向け始めた。そこでまずスタートしたのが新卒を対象とした『アウトドア研修』だったという。この後編では、実際にアウトドア研修がどういった内容で行われ、今後どのような展開を考えているのかなどに迫っていこうと思う。
どう考え、どう動くかは自由に。リフレッシュしながら学ぶ場を。
寝袋・マット・椅子など、新卒に全員同じギアを用意し、寝床は複数人で寝ることのできるテント。当日までに新卒同士が直接顔を合わせたのは2度ほど、という状態で宿泊施設ではなくテントで寝ることにどのような意味があるのか。それをどのように感じてくれるかは、新卒の皆に委ねたという。それまでリモートでの研修を2週間ほど行い、アウトドア研修を終えるとそれぞれ店舗配属となるタイミングにおいて、とにもかくにも店舗配属前に、富士見高原の大自然の中でリフレッシュをしながらコミュニケーションを取ってもらうことに重点を置いた。
謎解きに、キャンプ、大縄跳びまで。全プログラムに社長も参加。
今回の研修のプログラムは大きく分けて3つの項目で構成したという。1つ目は『体をつかうアクティビティ』。こちらは非常にシンプルな大縄跳びやフラフープを使ったゲームに加え、会場全体を回遊してゲームをクリアしていく謎解きゲームまで。チーム分けをし、最終日に行う“カレー対決“の食材選びに関わる勝負としてこれらを行った。そして2つ目は、『座学と発表』。こちらについては、“ひつようとされる人づくり”という自社の理念を浸透させる時間として、またこれから社会人としてどのように行動していくかを自ら考えて発表する場として設けられた。そして最後3つ目はやはり野外と言えば『キャンプ・BBQ』。先述の通り、皆がテント泊ということで自分たちが寝泊まりするテントを設営することも、ゲームの一環とした。夜はBBQをしたり、焚火を皆で囲んだりと自然を通して皆が交流できる場を作った。そして何より、これらすべてのプログラムに社長や事業長も参加しているというのは驚きだ。新卒にとって、店舗配属前に社長などと直接話せる場があるというのは、社長らの懐の深さはもちろん、リペアの雰囲気の良さがこういったところに表れているのだろう。
火に薪をくべ、設営したテントに寝るということが与えるものは。
『ここに来たときに比べ、帰るときのみんなの顔がちょっぴり成長しているように感じた』とnorosi の2人。これから切磋琢磨していく仲間と、このタイミングでリモートでは踏み込めない領域でコミュニケーションを取れたこと、社長らと火を眺めながら腹を割って話せたこと。これをどう活かしていくのかは新卒のみんな次第だが、社内でも初の試みとなったこの『アウトドア研修』が起爆剤となればいいとnorosiの2人は語った。
今後は、新卒だけでなくほかのメンバーや主任・店長を対象としたアウトドア研修を計画中だというnorosi stand。企画・運営をしていく上で、社内でその時々に必要なことや社員からの意見を取り入れながら進めていく予定だという。参加したメンバーが自分の立ち位置を確認できたり、今までの行動を振り返り、通常業務に戻った際に活かせるような機会となるアウトドア研修に。norosi standと社内メンバーはお互いを高め合い、社内に今まではなかったパワーを生むのだろう。